目次

レポート

効果

HHDによる効果1)をまとめてみました.

なお,今までここで説明していました「有効な透析量」の話題は,目標に移動しました. :-)


HHDの効果と言うよりも,HHDによって実施しやすくなる透析方法によって得られるであろう効果について調べてみました.ですから,HHDだから「必ず」こういう効果が出る!と言うものでもありませんので,最初にお断りしておきます. :-)

通院の負担

これは大きな問題です.必ずしも近くに透析施設があるわけではありませんし,週3回の通院時間は相当な負担となっています. :-?

私の場合は,最寄りの施設が15km程度離れていましたので,自家用車(4WDが不可欠)で通っていました.勿論,春夏秋冬,台風が来ようと大雪になろうとお構いなしです.

やっとの思いで病院に着いても,駐車場が狭いので空き待ち状態.ストレスが貯まります. :-/

帰りも,フラフラした気分のまま無理に車に乗り込み,そろそろと帰宅するというのも,結構危なっかしい・・・暴漢に襲われそうになってフルスピードで逃げたこともありました. :-? 透析患者が喧嘩に巻き込まれるのは自殺行為です!

ところが・・・HHDを始めると,こういう無理な通院は不要となります. :-|

家族の方も,道中を心配しなくて済みます.ストレスが激減ですね. :-)

拘束時間

施設透析では限られたベッド数で複数の患者を治療するわけですから,例えば夜に透析予定の患者さんの前の昼予定の患者さんが遅くなったり,急患が居られたりでスケジュール通りに運ばないのが常です.

大きな施設で総合病院を兼ねているところ等は,他の病棟に手を取られることも有ったりで,予定時刻が有って無いようなものです. :-(

ですからどうしても拘束時間は「透析時間」+「準備,止血時間」+「待ち時間」となり,この「待ち時間」が30分なら未だ良い方で,1時間以上というケースも有り得ます.つまり「4時間透析」なら「5時間拘束」と言うことに.通院時間と合わせれば・・・(私の場合は5時間半~6時間半)

透析効率

長い目で見て,このことが一番の「効果」になります.施設透析ではどうしても制約が伴いますから,頑張っておられるところは「長時間」透析にも対応されているものの,殆どの施設が「週3回,4時間透析」で横並びとなっています.

家族の理解

QOL向上

デメリット

デメリットも報告しないことには,不公平ですよね. :-)

先ず,最も大きなデメリットは「介助者の負担」です.続いて「高度な自己管理」,「危機管理」,「生活スペースの減少」,「血液流量の制限」と言ったところでしょうか.

ただ,自己穿刺へのプレッシャーは次第に解消されるようです.

この辺は,如何ともし難く,携帯人工腎臓でも完成しない限り我慢しましょう. 私の場合は,光熱水費の負担増は通院時のガソリン代で十分チャラだと思いますが,それより「拘束時間」の減少の方がずっと効果があります.

1)
誤解があるといけませんので,念のために書いておきますが,施設透析でも相当の「効果」を得ることは可能だと思います.ただ,そう言う施設があまりにも少ない・・・だからHHDを勧めるのです.