Home Hemo-Dialysis の意味で,家庭血液透析と訳すのが正しい. 世間ではHHDの呼称が一般的.
文字通り在宅で「血液透析」を行うことにより,通院負担,時間制限などから解放され,自分にあったスケジュールで頻回1)に長時間透析が行えると言う大きなメリットがあります.勿論「院内感染」の心配も要りません.
しかし,患者およびその介助者になる方が一定以上の「知識」と「技術」を身につけなければならないという大きなハードルがあり,その様な介助者が必ず得られるわけではありません.
そこで最近では,8名以上の患者がグループを形成し,近くのワンルームやアパート等を借りて専属の看護師さんを雇って管理していただくと言う方法を実践しようと言う動きがあります.1台の個人機を2名が使うことで経費を浮かせ,その分を部屋代と看護師手当に廻すという考え方です.これで有れば,看護師が介助者兼機械操作を行って貰えますので,患者への負担も軽くて済みます.
また,各地域毎に「在宅医療」チームを結成することで,HHDは一気に広まっていくものと思われます.
とにかく,支援していただける医療チームが不可欠で,そう言った施設が近くに無い患者は,遠くの施設で教育を受け,地元に帰ってHHDを行うことになります.