tech-term:ja:same-site_repeat-puncture
専門用語
同一部位反復穿刺法
- ボタンホール穿刺と呼ばれる穿刺方法の一手技
- 先ず最初にスタッフの方による通常針を用いた穿刺が行われます.
- 次回より,
前回と同じスタッフ
の方が前回穿刺部の痂皮を(専用の針で)丁寧に剥がし,ダルニードルを用いて同一部位を穿刺します.
- この作業を何回か繰り返す事で「固定穿刺ルート」が形成されたなら,いよいよ本人による穿刺(挿入)です.
- ここで注意すべきは,最初の穿刺方向(腕の向きや,逆方向への皮膚の引っ張り具合,穿刺角度など)を患者自身が覚えておくことです.
私の記憶が曖昧なために,度々失敗していますから・・・ :p
- 剥がした後は,穿刺部中心から外に向かって渦巻きを描きながら十分に消毒します.2)
- ダルニードルを固定穿刺ルートに形成されたトンネルと同じ傾斜角で,沿わせながら挿入していきます.
- 血管に当たった感触を得た後,やや前に進めると微妙にくぼんだ部位に到達するので,そのままの角度で緩やかに押し込んで下さい.
- 所定長さ分の挿入後,内筒針を抜き取ります。この時,通常は逆流防止弁が付いた穿刺針を用いているので,血管を押し込んで逆流を防止する必要はありません.
- 以上が「同一部位反復穿刺法」ですが,ダルの挿入が上手く出来ない場合は,早々に諦めて通常針の手技に切り換えましょう.
穿刺する部分は血管壁だけですので,痛みはそれ程ありません.
tech-term/ja/same-site_repeat-puncture.txt · 最終更新: 2023/05/05 18:55 by K.Y.