再び入院してしまったお陰で,改めてHHDのありがたみを実感することに。
入院中は当然「施設透析」になるわけですが,コレが曲者。常時お世話になっている場合はいいんですが,ひとたびHHDに移行したものにとっては,施設透析は「新規施設で透析する」事と同じ扱いです。つまり「合う合わない」が出てしまいます。
ダイアライザーの種類が違う,透析液の成分が違う,プライミング方法が違う,開始時の手技が違う,終了時の手技が違う,透析液温が違う,室温が違う・・・等々。
患者側が合わさざるを得ない部分もありますが,多くは患者側で条件を合わせるよう指示できるものが多いのですが,通常は「成されるがまま」になってしまいますね。私もうっかりそのままにしておいて,大失敗でした。
今まで APS-21S だったダイアライザーが PES-210Eβ だったために,プライミング量が不足していたと思われる現象(むかつき)が発生し,開始時に回路内の生食をそのまま残して脱血,辺血側同時接続をされたために一気に血圧上昇の憂き目に。挙句には,あまりにも寒いので透析液温度を尋ねると「36℃です」と。無茶苦茶です。人体の体内温度が何度かを知らないのだろうか?
何回かの透析で,一つずつ改善を願い,最後の透析だけ「楽な透析」で終了させていただきました。プライミング量を1000mlから1300mlに,開始時は脱血した血液で,ダイアライザーまでの生食を破棄してから辺血側と接続するように,透析液温を37℃に,室内冷気を絞って戴き,終了後の止血は私が満足できる時間まで。
こう考えると,通いなれた施設透析の方が良いですし,更にはHHDがすばらしいと実感させられます。この様な条件設定は「自分がベスト」と望むように合わせられるのですから。
退院直後は,受入施設で再度ボタンホールの確認と,ルート確保をしてもらいましたが,自宅での透析で脱血側が上手く入らず,もう一度通常針に戻らざるを得ませんでしたが・・・非常に楽な透析でした。リラックスできます。
やっぱりHHDはすばらしいと思います。
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