オールナイト対策

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オールナイト(NHHD)に移行してからの大きな問題が「翌日,強い倦怠感というか脱力感で午前中,力が出ない」と言う症状。 :(

素人なりに調べると,どうも「低カリウム血症」に似ているし,大いに思い当たる節がある。

施設透析で4時間×3回の頃は「高カリウム血症」にビビッていたのですが,やはりオールナイトの7時間透析は,相当「抜ける成分」が多くなっているようです。

高い分子量の毒素が抜けてくれる分には有りがたいのですが,やはり抜けていくのは低分子が先でしょうし,ましてや単原子イオンのカリウムなんぞは「いち早く,しかも一気に」抜けていくんでしょうね。(だから高カリウム血症時は直ぐに透析を始めるべきなんでしょうが)

で,100%ジュースも考えたのですが,より「緩慢に吸収される」事を期待して,バナナを1本透析開始後に戴くことにしてみました。実に10年ぶりのバナナです。

ま,特段感激もしませんでしたが,どうやら効果があったようです。透析翌日の脱力感が軽くなったように思います。・・・完全では有りませんが・・・

今は,体重調整が難しいです。

日によって,低血圧による脱力感が翌日に襲ってきます。

透析と言うのは奥が深いんですねぇ・・・

コメント

  1. zero より:

    K2HPO4と言う事で,カリウムとリンを同時に補充できると考えていましたが,
    リンはデータを見ながら?・・・カリウムは体液の平衡に影響しているので,最優先。

    リンとカリウムでは,コントロールの仕方も違ってくる・・・

  2. kusakari より:

    リンよりもカリウムの方が重要でしょう。原液に塩化カリウム混ぜたりしましたけどね。

  3. zero より:

    それにしても,彼の掲示板で「ひでぽん」さんもおっしゃっていましたが,
    HHD用の透析液,若しくは添加剤がそろそろ要りますねぇ・・・

  4. zero より:

    いつも紅茶を戴くのですが,一度試してみるか?・・・ココア

    しかし,久しぶりだなぁ・・・ココア

    —-

    リン酸二カリウム・・・おぉ・・・バッファーを作るときに使ったような・・・

    一度,技士さんに聞いてみます。私にとっては大きな問題ですし。

  5. kusakari より:

    A原液に注射用のリン酸二カリウム(コンクライトPKなど)を100ml程度混ぜれば、割とまともな濃度になると思いますけどね。

    透析液ですから間違って大量に注入されるなどの危険がありません。

    HHD普及に向けて考慮されるべきテクニックだと思います。

  6. kusakari より:

    カロリーが少なくてカリウムもリンも摂取するなら、無糖のココアなんて如何でしょうか?

    不味くて飲めないか? ミルクで作れば結構のめるけどカロリーはまた上がりますねえ。

  7. zero より:

    Dr.kusakari,異常に遅くなり,申し訳御座いません。

    当ブログの本体プログラムをバージョンアップする際,ちょっとおかしくなっていました。
    只今,完全復旧! :)

    閑話休題

    カリウムを透析液で調整・・・う?ん・・・カリウムは管理下でないとダメのような気がします。素人なりに。

    リンも確かに2ちょっと程度にまで下がるようです。透析前で4ちょっと程度。

    だるい感じは,直前の「バナナを食す」作戦で,少しは和らいだのですが,血圧低下が気になります。100を切ってしまうのですが,体重ばかり増加の一途・・・

    長時間なりに,難しい面も有るようです。(贅沢と言われそうですが)

    透析量アップ(Kt/Vで)により死亡率云々の話しですが,かつての米国が行った短時間高透析量なら心臓負担も有り得るでしょうが,長時間では逆に緩やかな透析で良いわけですから,あとはこの「カリウム」ですねぇ・・・やってみるまで,気付かなかった。

  8. kusakari より:

    また、連日、夜間透析を行ったデータではリンも低値になりすぎます。

    低燐血症は、低カリウムと同様の症状になります。

    だるい、力が出ない、等。

    普通とは違う試みを行う時にはより細かなデータのチェックを行う姿勢が医師には求められます。

  9. kusakari より:

    うちの透析液はカリウムを2.8メックにしています。

    家庭ではそういう事は難しいかなあ。 調整は案外簡単なんですが。

    話は変りますが。

    大昔に、透析量を上げると死亡率が上がるという論文を出した人がいて、未だにそれを血流を上げない論拠にしている人がいるのですが。

    之は、おそらく低カリウムによる不整脈による死亡がある程度の因子なのではないかと、想像しています。

    想像もしていない医療者が多いでしょうが、低カリウム血症は、結構多いはずです。