いきなりで,なんの事だか・・・
実は「コミーくん」なるソフトを見つけたので,ちょっと現状データを放り込んでみましたところ,こんな結果が出ました。 :p
透析が過剰に行われている!・・・だから時間を短くしろ?
ま,二日空きで見ることを前提にしているのに,一日空きのデータでは仕方ないにしろ,「透析が過剰」だの「時間を短く」だのというコメントもどうかと思いません?
「充分とは言わしまへんが,あんた結構透析してまんなぁ・・・透析にし過ぎっちゅう事はあらしまへんさかいに,その調子でやっとくれやすぅ。そないにしても,もっとしっかりよばれなぁ,あきまへんえぇ・・・」ぐらいのコメントが欲しかった。
コメント
hiraさん。長文且つ熱のこもったコメントを戴き,有り難うございます。
> 腎臓の機能から考えたら、Over Dialysisなど現時点ではありえない
仰るとおり!・・・stdKt/Vの立ち上がりを見ても明らかですが,HDP:(時間/回)×(回数/週)で比較すると,その桁違いなことに驚いてしまいます。
勿論,腎臓は「ドバーッと抜いて,ゴッソリ回収」していますので,必要な成分の漏洩が最小限に保たれているのに対して,HDでは除去だけを考えると「過剰」もあり得るのかも知れませんが,それは「投薬」等で補える様になってきましたから,しっかり「管理」さえすれば良いことでしょうね。
それにしても,hiraさん。勉強になります。日本のアメリカ指向が,このような轍を踏む事の無いように願いたいです。5年生存率25%ですかぁ・・・
透析が「過剰」という言葉が今どき使われること自体、「えっ?」って感じです。
「Over Dialysis」という言葉から、過剰透析と翻訳されたのでしょうが、
腎臓の機能から考えたら、Over Dialysisなど現時点ではありえないのですね。
<長文をお許しください。>
もともと1981年に米国ゴッチ博士が尿素の動態(UKM)から透析量を導き出す
手法を出し、(これがKt/Vの元祖なのですが)
Kt/Vを1.0以上の群と未満の群をつくり、生命予後観察を行ったところ、
1.0以上の群の方がよかったという論文がでました。
こういう観察研究は、はじめから透析量を一定の値以上の群と以下の群に
わけて研究を行うような非医療的、非人道的な研究がまかり通ることに
アメリカならではと私は思います。
米国では保険医療の問題からダイアライザーの
再使用を行い、何回まで再使用が可能かを簡便な手法で調べる目的にも
Kt/Vが使われました。
透析医療単価を下げるため、高血流でKt/V値さえクリアして、
時間を短くし(2.5?3.0時間)、ダイアライザーの再使用を可能な限り行い、
透析単価は極限まで安価にしました。
結果として DOPPS参加国上 最悪・最低の生命予後であり、
(5年生存率は25%)
皮肉にも、透析単価は低く抑えても、患者の入院の医療費は高くなり、
透析医療の総額は高くなったという結果でありました。
こうした米国の透析事情は国際的に批判されました。
日本の透析医療が米国のようになってはいけません!!
全腎協を筆頭に私たち患者会は、一貫して診療報酬の下げ、包括化(マルメ)に反対し、厚労省への交渉を続けているのです。
一人ひとりでは交渉もできませんし、力もありません。
全腎協に全国の患者が力を結集しするためも、患者会に入るだけで、
活動への貢献になります。
また、患者会に入ることは、現在の透析医療制度にして頂いた 先人の方々
への恩返しという面もあるのです。