以前,ブログの中で山羊さんが触れられていたHDP(Hemodialysis Product)に関する資料が,ネットに公開されていました。
DIALYSIS & TRANSPLANTATION の 2002 年 01 月号に投稿された記事のようです。
Kt/Vurea や URR(Urea Reduction Ratio) より優れた指標だと言っているのかな?
BUNの様な低分子量域の抜けを見るには Kt/VureaやURRでも良いが中分子領域を評価するにはHDPが優れている?・・・英語力ゼロなzero・・・
ま,Kt/Vurea はややこしい計算式の割には,URRが示す結果と大差ないように見えますし,HDPは「健常腎はスッゲェ!」と思わせる効果は有るようです。
何れにしても,どの指標がどうのと言うより,どの指標でも高値を目指しましょう。
Kt/Vurea は 1.6 以上,URR は 80% 以上, HDP は 72 以上!
・・・あ,そうそう・・・頻回透析だと,Kt/V 等の値がかなり低く出てしまうんですよねぇ・・・
Kt/V や URR はあくまでも「二日空き」での指標なんで,参考にならない!
コメント
あれぇ?・・・ちょっと誤解が・・・
週4回にしたことで,前BUNと後BUNの変動が「小さくなった」事が「楽な透析」に向かっていると言う事ですから,やはりこの場合は通常のURRと同じように評価してはいけませんね。(なだらかな透析:その点,週3回は変動が大きくなる)
つまり,週3回と週4回とでは「至適」とする基準が自ずと違ってくる。
と言う事ですね。・・・だれか,指標を出してくれないかなぁ・・・・
と言う事で私の場合,今のところ週4回ですから,週3回と同等に均してみると,週4回で前BUNが45と言う事は,(45×4)/ 3 = 60 としても「良さそう」・・・つまり,二日空きでは前BUNが60になっていると言う事。
だとすると・・・URRは75%に。← (60-15)/ 60
(うん?これは,HHD移行直前の週3回,4.5時間透析の時と同じだ!)
ちょっと,こう言う方針で Kt/V も・・・
やはり kusakari さんは違う。知らない人が見ると「どひゃー!」ですね。
ところが・・・ですね・・・
一日空きでの採血だと,BUNの透析前値が45前後,APS-21S,250ml/min,4.5時間で透析後値が15前後となり,Kt/Vureaは1.2前後,URRも65程度にしか・・・ 二日空きなら1.4の75%程度でしたから,まぁまぁってところなんでしょうが。
こう言う場合は,一週間に換算する手法が必要かな?・・・と。
あ,そうそう・・・透析百科のMgに関する項目ですが,「透析前血清Mg濃度の標準値を1.7?2.6 mg/dlとする」に訂正されていますね。
Kt/Vurea は 2 以上,URR は 90% 以上,
で、手を打ちましょう。