昨日の時点で新規更新があった様です。今回は「透析量」が主題の様で,5項目が改定されています。
ところが残念と言うか・・・今までは透析量が「標準?」より多いケースは母数が少ないためと言う,統計的にも至って正当な理由で「評価できない」と言うスタンスだったと思うのですが,今回の改訂では概ね「透析量の増大(過剰透析)は死亡のリスクを高める」と言う論調の様です。
今までは,この辺の説明は読んでいてもよく判った様に思うのですが,今回の改訂で,かなり判り辛くなっています。少し急ぎすぎたのでは?
・Kt/Vは大きければ大きいほどよい
と言っている様ですが,尿素除去率で見た「過剰透析」が存在するとか,
・クリアスペース率が 80% を越える患者で死亡のリスクが上昇する
と言うのはどう言う事か?・・・クリアペース率って 1-exp(-Kt/V) でしたよね?
要するに「透析量は Kt/V で評価すべきで,尿素除去量は適さない」と言いたいような・・・
コメント
長時間かけて毒素を抜こうとするからには,それだけ前後の数値に差が出る筈で,そうなると Kt/V も大きくなるのかな?
と思いましたが,あまり「やんわり」血流を廻していては,抜けるものも抜けなくなる。
何れにしても,元気度ですね。 有難うございます。
長時間でも敢えて血流を抑えていたらそういう数値にはならないでしょうね.
うちも最近は透析時間は限界まで延ばしているので...
> うちだって,むやみやたらとやっているわけじゃないのでね,御安心を.
勿論です。 いつも仰っている「様子を見ながら,場合によっては戻るも良し」と言う考え方でよく判ります。人それぞれですしね。過去にどんな透析をしてきたかにもよるでしょうし,原疾患,年齢,体質・・・
> 因みに,透析医学会の解析. 余り信用しないように. 患者の治療状況は日々刻々変化しているのにそれが解析上考慮できている(ような凄い統計ソフトが有る)とは思えませんからね.
と言うことですよね。まだまだ日本では「高効率透析」患者の絶対数が少ない事もあって,比較しようが無いのも事実でしょうしね。で,何をもってそれを測るか・・・患者本人の「元気度」の様な気がします。こればっかりは数値が出来ないですね。
それにしても・・・
> 因みに,KT/Vは平均で 2 有ります. 最高は 3 です.
HDF+高血流量ならではの数値ですね。長時間透析もこの様な数値になるんでしょうか?
高効率はいけないのなら週4回もいけないということなのか?
それとも,3回で無理せずに4回/週でやるべきと言っているのか?
善意にとって,後者でしょうか?
うちだって,むやみやたらとやっているわけじゃないのでね,御安心を.
因みに,KT/Vは平均で 2 有ります. 最高は 3 です.
2超えたら,KT/Vも意味有る数字とは思えない.
因みに,透析医学会の解析. 余り信用しないように. 患者の治療状況は日々刻々変化しているのにそれが解析上考慮できている(ような凄い統計ソフトが有る)とは思えませんからね.
同じ医師が診ていながら, KT/Vを1.5で維持した患者群と
2.0で維持した患者群, 100名ずつ10年間追跡調査する.
そういう方法じゃないと無理でしょうね.
でも,絶対途中でKT/Vが2の患者の群が『元気』だと気がつくはずです.
いつもkusakari先生(今回は敢えて)がそう仰って下さるし,実績を公表していただいているので助かります。そもそも先生のところは普通じゃないし・・・
透析百科の他の項目を見ると,今の透析は最低限の透析だと言う論調なんですが,ここだけ,ましてや「透析量」にぶら下がる項目に「あまり高効率の透析は宜しくない」と言う論調を取り上げると,患者だけでなく医療関係者まで「高効率も程々に」と制限を掛けたがる傾向になるのを懸念します。
HHDになってから,これらの式が全く当てはまらないようです。これらの数式はあくまでも「二日空き」での理論なんですね。BUNなんか,いくら食べても40台,Crも10台。しっかり運動しないとお腹ばかり出てきてるような・・・
また、%クレアチニン産生速度と透析量との関係では、図3に示すように、最も透析量の高い患者群で %クレアチニン産生速度が最も高い値を示していた。%クレアチニン産生速度が栄養状態を反映する、最もインパクトの大きい死亡のリスクの決定因子であることから、透析量の多い患者の高い死亡率の理由が元々存在する栄養不良状態であるとは考えにくい。
以上より、過剰透析が存在する可能性を否定することはできない。
勝手に引用...
%クレアチニン産生速度やKt/Vの計算は あくまでも計算値ですよ. たいした理論が有る訳じゃない. 普通の透析をしている人たちで計算した計算式でしょうから, その『普通じゃない透析量』の人たちの計算値がずれるのは考えられる. と,思っています.
あの先生,数式拘りすぎ.